どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。
2022年も残りわずか。というわけで、今回は2022年に読んだ本の中から個人的に「これは良かった!」と思った本を厳選して10冊紹介します。
あくまで私の独断と偏見ですが、皆様の次に読む本を選ぶ際の参考になれば幸いです。

今回は第5位~第1位の発表です。
前編はこちら。
第5位 『法廷遊戯』
法律家を志した三人の若者。 一人は弁護士になり、一人は被告人になり、一人は命を失った──謎だけを残して。
法曹の道を目指してロースクールに通う、 久我清義(くがきよよし)と織本美鈴(おりもとみれい)。二人の“過去”を告発する差出人不明の手紙をきっかけに、 彼らの周辺で不可解な事件が続く。清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨(ゆうきかおる)。真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐して──?
講談社より
第5位に選んだのは、五十嵐律人さんの『法廷遊戯』。
第62回メフィスト賞を受賞した本作、今ならKindelUnlimitedで利用可能です。(2022年12月現在)
まず同じ法曹の道を志した3人が、弁護士・被告人・被害者と違った立場になるという設定が良いですね。
あらすじだけで「一体何があったの?!」と惹きこまれてしまいました。
本作の感想を一言でいえば、「恐ろしい」というのが1番適切だと思います。
いろんな思惑が重なり合った結果、一体どういう結末を迎えるのか……。
スッキリとするような読後感ではありませんでしたが、とても面白い作品でした。
書評記事もあげていますので、こちらもどうぞ。
第4位 『いけない』
★ラスト1ページですべてがひっくり返る。
話題の超絶ミステリがついに文庫化!各章の最後のページに挟まれた「写真」には、
文藝春秋BOOKSより
物語がががらりと変貌するトリックが仕掛けられていて……。
2度読み確実! あまりの面白さが大反響をもたらした、
道尾秀介渾身の超絶ミステリ。
第4位に選んだのは、道尾秀介さんの『いけない』。
本作の面白さは何といっても、他の作品には見られないギミックでしょう。
本作は「各章の最後のページに登場する写真によって、読んでいた物語が一変する」という特徴があります。

ただその写真の謎がなかなかに難しいんですよね……。
わかるととてもスッキリするのですが、曖昧な部分も多く「まだ何かあるんじゃないか」と疑ってしまいます。
謎自体も難しいので、ミステリ中級者~上級者向けの作品かなと思いました。
書評記事とネタバレ記事もあげていますので、こちらもどうぞ。
第2弾も発売されており、こちらもまた面白い謎が散りばめられています。
本作よりさらに難しく、今回のランキングにも入れようかと思いましたが、趣向が似た作品を2つも入れるのはどうかと思って選外としました。
ただこちらもメチャクチャ面白いので、『いけない』をすでに読んでいる人にはおススメしたいです。
第3位 『灰かぶりの夕海』
目の前に現れた亡き恋人と、二度死んだ恩師の妻――。灰色のベールが取られた時、この謎の真の姿が現れる。市川憂人の驚愕ミステリ!
中央公論新社より
第3位に選んだのは、市川憂人さんの『灰かぶりの夕海』。
本作のポイントになるのは、2人の亡くなったはずの人物。
あらすじにある目の前に現れた亡き恋人と、二度死んだ恩師の妻です。
一体この2人の正体は何なのか……。そこには衝撃の真実が待っていました。
そして何より、本作のヒロイン・夕海が可愛すぎる。
ネタバレになるので詳しくは話せませんが、ラストは感動してしまいました。
こういう終わり方に弱いようです……。
書評記事もあげていますので、こちらもどうぞ。
第2位 『六人の嘘つきな大学生』
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を
KADOKAWAより
得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
第2位に選んだのは、浅倉秋成さんの『六人の噓つきな大学生』。
今年1番最初に読んだ本なのですが、未だに細かく内容を覚えているほどには衝撃の作品でした。
「就活ミステリ」と称されることも多く、就活試験中と就活試験後の話に分かれています。就活試験中に起きた事件を、就活試験後に解決する、という形ですね。
ネタバレにならないように本作のすごさを伝えるとすれば、圧倒的な伏線の量。
事件の全貌が明らかになっていくにつれて、「あの発言はそういうことだったのか……」「あの行動も伏線だったのか……」とわかります。
伏線が回収されるにつれて事件の様相も二転三転します。最後の最後まで目が離せない作品でした。
就活の闇の部分が描かれているので、就活生にはおススメできないですね。メチャクチャ面白いので、就活生でも読んでほしいですが……。
書評記事もあげていますので、こちらもどうぞ。
第1位 『方舟』
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
講談社BOOK倶楽部より
第1位に選んだのは、夕木春央さんの『方舟』。
今年1番Twitter上で話題になった作品と言っても過言ではないでしょう。
この作品をまだ読んでないという人は今すぐ本屋に向かってこの本を買ってきてください。何を話してもネタバレになるので、とにかくまずは読んでみてほしいです。
閉じ込められた地下空間。誰かが犠牲にならないと脱出できないという過酷な状況。そんな中で起きた殺人事件。
犯人以外の人間はこう思います。「殺人犯が犠牲になればいい……」と。
自分たちが助かるために、人を殺めた人間を犠牲にするのは許されるのか。
そしてそうなることがわかっていたはずなのに、それでも事件を起こした犯人の思惑は……。
結末を読んだ瞬間、私は鳥肌が立ちました。

とあるセリフが、私には衝撃的過ぎました……。
Twitterで評価が上がっていたのでハードルも上がっていましたが、そのハードルを越えてくる作品でした。
今年1番衝撃を受けた作品です。
書評記事もあげていますので、こちらもどうぞ。
終わりに
ということで、2回にわたって2022年の「これは良かった!」と思った作品を10作品紹介しました。
皆様が面白いと思った作品、読んだことある作品はあったでしょうか。あるいは次に読む作品を選ぶ一助になれば幸いです。
恐らくですが、これが2022年最後の更新になると思います。
来年もまたよろしくお願いいたします。

良いお年をゴマ!
本日はここまで。
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