【書評・感想】『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』

ゴマの読書記録

最初の一年で七十人が密室で殺され、その翌年には九十二人が密室で殺された。さらにその翌年には百四十人。日本は世界でもっとも美しい地獄―――、密室黄金時代を迎えていた。

どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。
今回は鴨崎暖炉さんの『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』を紹介します。

第20回「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリ受賞作であった前作『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』に次ぐ第2作です。
前作に比べて質も量もパワーアップして帰ってきました!

前作『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』も書評記事を上げていますので、まずはぜひこちらをお読みください。

 

『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』はこんな作品!

  • 『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』に次ぐ第2弾!
  • 注目すべきはその密室トリック!大胆かつ豪快な密室トリックのオンパレード!

『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』あらすじ

密室のスペシャリストの前に立ちはだかる7つの密室。
密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある――“密室殺人”に初めて無罪判決を下した元裁判官も加わり、謎を解くため奔走する!
日本有数の富豪にしてミステリーマニア・大富ヶ原蒼大依が開催する、孤島での『密室トリックゲーム』に招待された高校生の葛白香澄は、変人揃いの参加者たちとともに本物の密室殺人事件に巻き込まれてしまう。
そこには偶然、密室黄金時代の端緒を開いた事件の被告と、元裁判官も居合わせていた。
果たして彼らは、繰り返される不可能犯罪の謎を解き明かし、生きて島を出ることができるのか!?

宝島CHANNELより

『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』感想

前作は人里離れた雪の山荘でしたが、今回の舞台は絶海の孤島。
今回もまたミステリ好きにはたまらない舞台設定になっています。

ミステリの舞台と言えば、嵐の山荘か絶海の孤島と言っても過言ではないですね。

今作は「密室トリックゲーム」からスタートするので、「あれ?もしかして今回はゲーム的な展開ですか?」と思わされるのですが、流石にそうは問屋が卸しません。
次から次へと事件は発生。普通のミステリに比べると、かなりのハイペース
しかもどの事件も、密室というおまけつき

これは面白くないわけがないですね。

そしてタイトルにある以上、1番の醍醐味はその密室トリック
前作もかなり大掛かりなトリックが多かったですが、今回はさらに大掛かりになっていました。
「いやあ、流石にそれは無理じゃないか……?」と思ってしまうものもありましたが、物語自体がコメディっぽさが強いのでこれぐらい大胆なトリックもありなのかなと思います。

終盤の展開は「え、そんな終わり方するの……?」と思ってしまいましたが、最後にもう一山残っていました。

前作に比べてトリックが大掛かりになっているだけでなく、物語自体も面白かったです!

終わりに

ということで、今回は鴨崎暖炉さんの『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』を紹介しました。

トリックがメインのストーリーが好きな人にはおススメの1冊です。

 

本日はここまで。
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