【書評・感想】娯楽のための殺人!<密室殺人ゲーム>シリーズをネタバレなしで徹底解説!

ゴマの読書記録

娯楽というのは、なにも本質のみを楽しむものではない。映画は一人で観ても、その内容を楽しむことができる。しかしより楽しいのは、同じ映画を見た者と、その作品を肴に、ああでもないこうでもないと言い合い、重箱の隅をつつき、笑い合うことだ。人は他人と体験を共有することで快感を得る生き物なのである。

『密室殺人ゲーム王手飛車取り』より

どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。

今回は歌野晶午さんの<密室殺人ゲーム>シリーズを紹介します。

歌野晶午さんの代表作と言えば、『葉桜の季節に君を想うということ』ですが、この作品は『葉桜~』とは打って変わって主人公を含む5人が自分たちの楽しみのために殺人事件を起こし続けます。

現実でそんなことを起こす輩が居たら恐ろしいのですが、そのあたりの描写が妙にリアルなので、現実にも同じことをしている人がいてもおかしくないんじゃないかと思ってしまいますね。

 

では、早速詳しく見ていきましょう!

<密室殺人ゲーム>シリーズ それぞれのあらすじ

<密室殺人ゲーム>シリーズは現在までに以下の3冊が刊行されています。

  • 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』
  • 『密室殺人ゲーム2.0』
  • 『密室殺人ゲームマニアックス』

 

それぞれのあらすじを見ていきましょう。

まずは『密室殺人ゲーム王手飛車取り』から。

〈頭狂人〉〈044APD〉〈aXe〉〈ザンギャ君〉〈伴道全教授〉。
奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。
ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである……。
リアル殺人ゲームの行き着く先は!?
歌野本格の粋を心して堪能せよ!

講談社BOOK俱楽部より

続いて『密室殺人ゲーム2.0』

あの殺人ゲームが帰ってきた! ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。その凝りに凝った殺人トリックは全て、五人のゲーマーによって実際に行われたものだった。トリック重視の殺人、被害者なんて誰でもいい。名探偵でありながら殺人鬼でもある五人を襲う、驚愕の結末とは。

講談社BOOK俱楽部より

最後に『密室殺人ゲームマニアックス』

〈頭(とう)狂(きょう)人(じん)〉〈044APD〉〈aXe(アクス)〉〈ザンギャ君〉〈伴(ばん)道(どう)全(ぜん)教授〉。奇妙なハンドルネームを持つ5人がネット上で仕掛ける推理バトル。出題者は実際に密室殺人を行い、トリックを解いてみろ、とチャットで挑発を繰り返す。謎解きゲームに勝つため、それだけのために人を殺す非情な連中の命運は、いつ尽きる!?

講談社BOOK俱楽部より

では、もう少し詳しく見ていきましょう!

<密室殺人ゲーム>シリーズはここが面白い!

<密室殺人ゲーム>シリーズの大きな特徴は、主要な登場人物全員が殺人に対する倫理観を持っていないことでしょう。

 

物語を動かすキャラクターは、頭狂人・044APD・aXe・ザンギャ君・伴道全教授の5人。

5人は互いの顔も素性も知らず、ネット上だけで会話をします。

5人の話す内容は、甘酸っぱい恋物語や仕事の愚痴などではありません。

 

5人が行っているのは殺人ゲーム。

出題者が実際に起こした事件の真相を、残りの4人が導き出すというのがこのゲームのルールです。

自らの快楽のために、無関係な人たちを巻き込む様はまさに残虐非道。

しかしながら、この残虐非道さがこの作品を面白くしている要因の1つでしょう。

 

物語の中で使われているトリックは突拍子もないと感じるものも多いです。

殺人を「ゲーム」として扱っている以上、現実的なトリックを使って真似するような人が出ないようそのあたりは考慮されているのかなと思います。

 

もう少しストーリーに踏み込んで話をすると、5人それぞれが自身が考えたトリックを活用するので短編集のように物語は進んでいきます。

殺人ゲームが1周して終わり、という形かと思いましたが、そんなことはありませんでした。

どの作品も最後にはアッと驚かされるようなどんでん返しが用意されており、満足度も非常に高かったです。

特に1作目の『密室殺人ゲーム王手飛車取り』はそんなどんでん返しが用意されているとは思ってもいなかったこともあり、衝撃的でした。

『密室殺人ゲームマニアックス』は物語自体がやや短いこともあり、ちょっと物足りなさを感じましたがそれでも十分面白かったです。

 

どの作品も1つの作品として完成しているので、どこから読んでも面白いですが、前作を踏まえた展開があるので1作目から読むのがおススメです。

終わりに

ということで、本日は歌野晶午さんの<密室殺人ゲーム>シリーズを紹介しました。

どの作品も奇抜なトリックもあり、どんでん返しもあり満足度の高い作品でした。

 


本日はここまで。
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