『完璧な母親』書評・感想。母親の愛情が産みだす狂気。この展開から目が離せない!

ゴマの読書記録

いいお母さん。でも、あなたの子供は幸せでしょうか?

どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。

今回は最近読んだ本の中から、まさきとしかさんの『完璧な母親』を紹介します。

まさきとしかさんと言えば、有名なのはこちらの『あの日、君は何をした』ではないでしょうか。

私の家の近くの書店でも平積みされていますし、かくいう私も『あの日、君は何をした』でまさきとしかさんを知った口です。

『あの日、君は何をした』も十分面白かったし紹介していきたいのですが、今回あえて『完璧な母親』を紹介していきます。

というのもこちらの作品、私のように『あの日、君は何をした』でまさきとしかさんを知った人には是非とも『完璧な母親』も読んでほしいのです。

『あの日、君は何をした』を面白いと感じた人であれば、『完璧な母親』も面白いと感じるに違いありません。

 

どちらも読んだことないよ、という人はまずはどちらかの作品を手に取ってみてください。

Kindle Unlimitedを利用している方であれば、『完璧な母親』が現在(2021年10月時点)利用可能です。

『完璧な母親』のあらすじ

流産を重ね授かった最愛の息子が池で溺死。絶望の淵で母親の知可子は、息子を産み直すことを思いつく。同じ誕生日に産んだ妹に兄の名を付け、毎年ケーキに兄の歳の数の蠟燭を立て祝う妻の狂気に夫は怯えるが、知可子は歪な〝完璧な母親〟を目指し続ける。そんな中「あなたの子供は幸せでしょうか」と書かれた手紙が――。母の愛こそ最大のミステリ。

幻冬舎より

『完璧な母親』の詳細

『完璧な母親』は3部構成になっており、それぞれの章で視点が異なります。

第1章

第1章の主人公は、”完璧な母親”を目指す友高知可子

彼女には小学生になったばかりの息子”波瑠”がいましたが、ある日波瑠は溜め池で溺死しています。

絶望の淵に立たされた彼女でしたが、そこで彼女が思いついたことは「もう一度子供を産んでやり直す」ことでした。

ちょっと何言ってるかよくわからないゴマ…。

この時点で狂気を感じるのですが、実際に知可子は波瑠の誕生日に女の子を産み、その子に“波瑠子”と名付けます。

波瑠子の誕生日にはケーキに波瑠が生きていた場合の年齢の分だけ蠟燭を指し、誕生日プレゼントは波瑠の分まで用意します。

その姿は傍目から見たら明らかに異常。夫も徐々に知可子と距離を置こうとします。

 

そんな歪んだ愛情を波瑠子にそそぐ知可子ですが、隣に越してきた蔓井母子と関わりを持つようになって転機が訪れます。

母の朱実は格好もだらしなく、「完璧な母親」を目指す知可子からしたら母親失格と言いたくなるような姿でした。

しかし、蔓井母子の境遇を知り少しずつ蔓井母子を見る目も変わっていきます。知可子は徐々に「蔓井母子の力になりたい」と思うようになるのです。

蔓井母子との関係が深まっていくさなか、ある事件が起こります。

この事件がひとまず収束したところで第1章は幕を閉じます。

第2章

第2章からはいきなりガラッと場面がかわります。第2章の主人公は田尻成彦

時系列的には第1章から20年ほど時間が経っていることもあり、第2章が始まった段階ではほぼ間違いなく、「誰…?」となることでしょう。

成彦について簡単に境遇を説明すると、成彦の両親は離婚しており成彦は父親に引き取られました。その父親もすでに亡くなっており、成彦は安いアパートに一人で暮らしています。

母と姉の所在はずっとわからないままでしたが、成彦は母の住所を調べ上げ実際にその住所まで足を運びます。

そしてその街で姉と偶然再会するのですが、そこで姉から衝撃の言葉が飛んできます。

「私、生まれ変わりなの」

「池で溺れて死んだの」

全貌は全く見えてこない中で、友高波瑠とのつながりを仄めかすようなセリフが出てきます。

成彦も波瑠が溺れた事故の新聞記事を見つけ、姉の言う生まれ変わりとはこのことじゃないかと疑うのですが、それにしては時系列がおかしい…。

友高家と田尻家、過去の2つの家族に何か因縁めいたものを感じるのが第2章です。

第3章

第3章の主人公は大人になった友高波瑠子

いよいよ物語も大詰め。大人になった波瑠子の子供自体の回想を挟みつつ、友高家と田尻家のつながりが明らかになっていきます。

一体この2つの家族がどのようにつながっていくのか。

これ以上はネタバレになってしまうので、ぜひ結末は本書を手に取ってみてください!

『完璧な母親』のここがすごい!

『あの日、君は何をした』を楽しんだ人に『完璧な母親』もおススメしたい理由は何といってもこの一点。

  • 母親の愛情が織りなす狂気

どちらの作品でも歪んだ母親の愛情が巧妙に描かれています。

『完璧な母親』の場合は恐ろしいぐらいの過保護なのですが、その描き方が実に巧みでゾッとさせられてしまうのにそれでもこの家族がどこに向かうのかが気になってしまう。

この狂気がとてつもなくたまらない作品です。気になる方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

ということで、本日は まさきとしかさんの『完璧な母親』を紹介しました。

本日はここまで。

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