2023年1月に読んだ本

ゴマの読書記録

どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。
今回は毎月恒例、1月に読んだ本の振り返りと簡単な紹介をしていきます。

1月の読了本は10冊。
年間100冊の目標に向けて、まずは上々の滑り出しではないでしょうか。

それでは早速見ていきましょう!

『サーモン・キャッチャー The Novel』道尾秀介

神様の通う屋内釣り堀カープ・キャッチャーの景品棚には、高得点でもらえる伝説の白い箱があった。箱の中身を知りたいバイトの明、箱を狙う父親、店主を脅す女性、幽霊を撮影する兄妹、謎のヒツギム人らが釣り堀に集う時、運命は動く。 一匹の鯉を巡り、悩める者たちが人生をかけた大勝負。 怒涛の展開で大興奮、超絶技巧、名手道尾秀介の人生を変えるミステリー。

光文社より

1冊目は道尾秀介さんの『サーモン・キャッチャー』
新年1発目は私の1番好きな作家である道尾秀介さんの作品で始まりました。

「サーモン」と言いつつ、中身は1匹の鯉を巡る話です。
登場人物が多くいろんな方向から話が進むのですが、それがだんだん1つにまとまった行く様がとても面白い1冊でした。

作中でヒツギム語という架空の言語が出てくるのですが、ユーモアに富んでいて面白かったです。

『11文字の檻』青崎有吾

『体育館の殺人』をはじめとした論理的な謎解き長編に加え、短編の書き手としても人気を集めてきた青崎有吾。JR福知山線脱線事故を題材にした「加速してゆく」、全面ガラス張りの屋敷で起きた不可能殺人を描く本格推理「噤ヶ森(つぐみがもり)の硝子(ガラス)屋敷」、最強の姉妹を追うロードノベル「恋澤姉妹」、掌編、書き下ろしなど全8編。著者による各話解説も収録した、デビュー10周年記念作品集。

東京創元社より

2冊目は青崎有吾さんの『11文字の檻』
「平成のエラリー・クイーン」、青崎有吾さんの短編集です。

元々はアンソロジー作品に収録されていた短編がまとまっているので、いろんなタイプの作品が収録されていました。
収録されている作品は以下の通りです。

  • 加速してゆく
  • 噤ヶ森の硝子屋敷
  • 前髪は空を向いている
  • your name
  • 飽くまで
  • クレープまでは終わらせない
  • 恋澤姉妹
  • 11文字の檻

私が個人的に好きだったのは『加速してゆく』『噤ヶ森の硝子屋敷』『11文字の檻』。
やっぱりミステリが好きなんだなと思いました。

『北緯43度のコールドケース』伏尾美紀

博士号を持ちながら30歳で北海道警察の警察官となった沢村依理子。
ある日、5年前に未解決となっていた誘拐事件の被害者、島崎陽菜の遺体が発見される。
犯人と思われた男はすでに死亡……まさか共犯者が……? 捜査本部が設置されるも、再び未解決のまま解散。
しばらくのち、5年前の誘拐事件の捜査資料が漏洩する。なんと沢村は漏洩犯としての疑いをかけられることに。
果たして沢村の運命は、そして一連の事件の真相とは。

組織に翻弄されながらも正義を追い求める沢村。
警察官として、ひとりの女性として葛藤し成長していくーー。

講談社BOOK倶楽部より

3冊目は伏尾美紀さんの『北緯43度のコールドケース』
第67回江戸川乱歩賞受賞作です。

5年前の未解決事件(コールドケース)の被害者が遺体となって発見されるところから始まる本作。
そこから5年前の未解決事件の手がかりが…?と思いきや、そこでも事件は再び未解決のまま捜査本部は解散。
その後、あるきっかけからまた事件は動き出すのですが……。

一般的なミステリに比べるとかなり時間軸がゆっくりしていると感じます。
事件の話だけでなく、人間関係や警察組織にまで話が及ぶのでなおさらそのように感じます。
いろんな話が飛び交うのでゴチャゴチャしているかと思いましたが、むしろそんなことはなく話全体がキレイにまとまっていました。

また、事件の結末も良かったです。(ネタバレになるので多くは語りません)

『火のないところに煙は』芦沢央

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。心に封印し続けた悲劇は、まさにその地で起こったのだ。私は迷いつつも、真実を求めて執筆するが……。評判の占い師、悪夢が憑く家、鏡に映る見知らぬ子。怪異が怪異を呼びながら、謎と恐怖が絡み合い、直視できない真相へとひた走る。読み終えたとき、それはもはや他人事ではない。ミステリと実話怪談の奇跡的融合。

新潮社より

4冊目は芦沢央さんの『火のないところに煙は』
芦沢央さんが描くホラーミステリです。

ホラーミステリと称されていることも多いですが、個人的には純粋なホラーだと感じました。
しかも、「え、これってフィクションだよね……?」と思わされるほどリアリティがあります。
主人公が芦沢央さん本人ということもあり、実際にあった話という感じが強かったです。

何なら途中で出てきたTwitterの内容は実際にツイートしているという徹底ぶり。

それはリアリティがありすぎて怖いゴマ……

『最後のページをめくるまで』水生大海

小説の、最後の最後でおどろきたい方、ぜひどうぞ。「どんでん返し」をテーマに描いたミステリー5編。「使い勝手のいい女」「わずかばかりの犠牲」「骨になったら」「監督不行き届き」「復讐は神に任せよ」……どの短編も、ラストで景色が一変します。

双葉社より

5冊目は水生大海さんの『最後のページをめくるまで』
どんでん返しの物語が5作詰まった短編集です。

どんでん返しと聞いて、読まないわけには行きません。

以下の5編の短編が含まれていますが、いずれの作品も最後のページにもう一山待っています。

  • 使い勝手のいい女
  • 骨になったら
  • わずかばかりの犠牲
  • 監督不行き届き
  • 復讐は神に任せよ

これが伏線なんだろう、と予測できるものもありましたが、どの短編も面白かったです。
個人的に1番面白かったのは『使い勝手のいい女』

『扉は閉ざされたまま』石持浅海

大学の同窓会で七人の旧友が館(ペンション)に集まった。
〈あそこなら完璧な密室をつくることができる……〉
伏見亮輔(ふしみりょうすけ)は客室で事故を装って後輩の新山(にいやま)を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳(うすいゆか)だけは疑問を抱(いだ)く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった……。

祥伝社より

6冊目は石持浅海さんの『扉は閉ざされたまま』
犯人と探偵の頭脳戦を描いた倒叙ミステリです。

本作の構図は天才vs天才
完全犯罪を作り上げた伏見のちょっとした違和感からジワジワと攻めてくる優佳の慧眼には驚くばかりです。

続編もあるようですが、どのように展開されているのか気になります。

『99%の誘拐』岡嶋二人

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作!

講談社BOOK俱楽部より

7冊目は岡嶋二人さんの『99%の誘拐』
岡嶋二人さんの名作が中古で安く手に入れられたので、ラッキーでした。

1989年刊行の作品で、まだパソコンが世間一般に普及していない時代に最新の技術を使って誘拐を発生されるというストーリー。
しかも、20年前の誘拐事件をトレースしているというおまけつき。

最初から犯人は分かっていましたが、シンプルにストーリーが面白かったです。
どのように事件が展開されるのかとてもワクワクしました。

『獣の奏者 Ⅰ闘蛇編』上橋菜穂子

リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが――。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける!

講談社BOOK俱楽部より

8冊目は上橋菜穂子さんの『獣の奏者 Ⅰ闘蛇編』
以前からずっと妻に勧められていた作品でしたが、KindleUnlimitedで利用可能だったのを機に読み始めました。
(2023年2月時点では利用できなくなっていますのでお気を付けください。)

ミステリばかり読む私には珍しくファンタジーを読むことになりましたが、話が面白いので読みやすいです。
ただ本編+外伝で全5冊あるので、最後まで読み終えるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
他の作品と併読しながら、ぼちぼち読み進めていく予定。

『むかし僕が死んだ家』東野圭吾

「あたしは幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは……。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。

講談社BOOK俱楽部より

9冊目は東野圭吾さんの『むかし僕が死んだ家』
東野作品は頻繁に読んでいるつもりでしたが、意外にも読むのは去年の8月以来でした。

記憶を失くした元カノの記憶を取り戻すため、人里離れた山の中にある「幻の家」を訪れるというストーリー。
「幻の家」を調べるうちに、家に隠された秘密が明らかになっていきます……。

突飛な展開にも見えますが、予想できない範囲ではなかったと思います。
全部が全部見抜けたわけではありませんでしたが、真相にはかなり近づけたので嬉しかったです。

『獣の奏者 Ⅱ王獣編』上橋菜穂子

カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまったエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく――。新たなる時代を刻む、日本ファンタジー界の金字塔。

講談社BOOK俱楽部より

10冊目は上橋菜穂子さんの『獣の奏者 Ⅱ王獣編』
8冊目の『獣の奏者 Ⅰ闘蛇編』の続編です。

まだ全体の半分にも満たない地点ではありますが、この「王獣編」が大きな1つの区切りになっていました。
ここまででも十分面白かったですが、まだまだ先があるようなので引き続き読み進めていきます。

終わりに

ということで、本日は1月に読んだ本の振り返りとその紹介をしました。

昨年は年間100冊の目標を達成できませんでしたが、今年は1月に10冊といいスタートが切れました。
このペースで続けられれば年間100冊も夢ではありません。
達成できるように今のペースを保てるように頑張りたいです。

一方でブログの方はプライベートの方が忙しく、更新がかなり滞ってしまいました。
プライベートも落ち着いたので、2月はもっと更新できるようこちらも頑張っていきたいです。

本日はここまで。
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