「他人の秘密を暴くことが常に正義なんだろうかって。親子関係に関わることなら尚更だ。警察に、そんな権利があるんだろうか。たとえ事件の真相を明かすためであろうとも」
どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。
今回は東野圭吾さんの『希望の糸』を紹介します。
『希望の糸』は東野圭吾作品の大人気シリーズの1つ、<加賀恭一郎>シリーズの第11弾です。
前作の『祈りの幕が下りる時』でシリーズが完結したものと勝手に思い込んでいたため、最新作が出ていて驚きました。
そんな<加賀恭一郎>シリーズの最新作をネタバレなしで紹介していきます!
『希望の糸』あらすじ
小さな喫茶店を営む女性が殺された。
講談社BOOK俱楽部より
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
『希望の糸』感想
冒頭でも述べましたが、『希望の糸』は<加賀恭一郎>シリーズの第11弾です。
私自身は前作の『祈りの幕が下りる時』でシリーズは完結したものと思い込んでいたので、新作が出たことは非常に驚きました。
というのも、<加賀恭一郎>シリーズは家族の絆のような人情味あふれる展開が多いです。
第7作の『赤い指』で加賀と父の関係を、前作の『祈りの幕が下りる時』で加賀と母の関係を描いたので、勝手に終わったものだと思い込んでいたんですね…。
しかしながら、加賀と家族の関係はすでに描かれてしまっているのは事実なので、今作はどのようなテーマになるのかと思いましたが、今作で中心となるのは加賀の従弟である松宮脩平でした。
松宮はこれまでの作品にも登場しており、警視庁捜査一課で働いています。
母と2人暮らしの松宮でしたが(『希望の糸』では1人暮らしになっています。)、今作は松宮の父親について描かれます。
今まで描かれてこなかった松宮の父が一体どういう人物なのか。ここが注目ポイントの1つです。
それだけでなく、肝心の事件も魅力的な謎を抱えています。
被害者の花塚弥生、その元旦那である綿貫哲彦、弥生の営む喫茶店の常連客である汐見行伸。
この3人にどのようなつながりがあり、何を隠しているのか…。
徐々にその謎が解けていく様は、とても読んでいて心地が良いです。
物語が進むにつれて「こういう結末かな?」と予想するのですが、大体その一歩先を行かれてしまいますね…。
この謎がどんな結末を迎えるのか、あまりにも気になって最後は一気読みしてしまいました。
とても面白い作品でした。
終わりに
ということで、本日は東野圭吾さんの『希望の糸』を紹介しました。
シリーズものではありますが、前作までの内容を知らないと読めないということはないので、まずはこの作品だけでも読んでみるのがおススメです。
ただこれまでの作品を読んでいた方が物語に入り込みやすいと思います。
本日はここまで。
Twitterもやっています。良ければフォローお願いします。
コメント