【書評・感想】これだけ人情に溢れたドラマはない!<加賀恭一郎>シリーズを徹底解説!

ゴマの読書記録

どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。

今回は東野圭吾さんの<加賀恭一郎>シリーズを一気に紹介していきます。

2022年7月15日にシリーズ最新作である『希望の糸』が発売されましたが、どの作品も面白いおススメのシリーズです。

 

それでは早速見ていきましょう!

『卒業』

7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。
ある日、祥子が自室で死んだ。
部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。
しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。
茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?

講談社BOOK俱楽部より

1作目は『卒業』

記念すべき<加賀恭一郎>シリーズの1作目は、加賀の大学生時代が描かれています。

 

加賀の友人が謎の死を遂げ、その真相を大学生の加賀が探ります。

真相を探る中、第2の殺人が決行されてしまい…。

事件の真相が明らかになるにつれて、仲の良かったグループのほころびが見つかっていく。なんとも切ない話でした。

『眠りの森』

青年刑事が追う踊り子の美しくも哀しい秘事華麗な舞を舞うバレエ団のプリマが
正当防衛とはいえ、レッスン場に忍び込んだ男を殺害してしまった。
捜査に当った青年刑事は次第にあるバレリーナに魅かれていく。

講談社BOOK俱楽部より

2作目は『眠りの森』

『眠りの森』以降の加賀は、所属は作品によって変わりますが刑事として登場します。

 

『眠りの森』はクラシックバレエをテーマにした作品です。

バレエの世界が垣間見えるのも見どころなのですが、何よりも注目すべきは『眠りの森』では加賀の恋模様が描かれます。

事件の真相はもちろんのこと、加賀の恋の行方もポイントですね!

『どちらかが彼女を殺した』

殺したのは男か女か
究極の「推理」小説自殺の偽装を施され、妹は殺された。
警察官である兄が割り出した容疑者は二人。
犯人は妹の親友か、かつての恋人か。
純粋推理の頂点を究めた話題沸騰のミステリ!

講談社BOOK俱楽部より

3作目は『どちらかが彼女を殺した』

<加賀恭一郎>シリーズの中でも「読者への挑戦状」が含まれている作品です。

 

『どちらかが彼女を殺した』の加賀は主人公というよりも、被害者の兄をサポートする役割に回っています。

妹を殺したのは妹の親友か、はたまた元恋人か…。

話が進めば進むほどどちらも怪しく見えてくるので、「どっちが犯人なの?!」と最後の最後まで楽しめました。

『悪意』

人はなぜ人を殺すのか。
東野文学の最高峰。
人気作家が仕事場で殺された。第一発見者は、その妻と昔からの友人だった。
逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなんなのか。
超一級のホワイダニット。

講談社BOOK俱楽部より

4作目は『悪意』

個人的に<加賀恭一郎>シリーズの中でも1番面白いと思っている作品です。

 

ミステリ・推理小説というと、やはり1番思い浮かべるのがフーダニット、いわゆる犯人当てでしょう。

3作目の『どちらかが彼女を殺した』はまさしくフーダニットの典型例ですね。

しかしながら、こちらの『悪意』はホワイダニット、すなわち「何故殺したのか」がテーマになります。

割と中盤には事件が解決したかのように見えるのですが、そこからのまさかまさかの展開が圧巻でした。

 

本編が面白いのはもちろんのこと、『悪意』では加賀の前職である教師時代の話、そして何故教師を辞めたのかも描かれています。

『私が彼を殺した』

全編、読者への挑戦状。
この謎を解けるか?
流行作家・穂高誠が、新進の女流詩人・神林美和子との結婚式当日に毒殺された。
容疑者は3人。
しかし3人が皆「私が彼を殺した」とつぶやく。
はたして真相は…

講談社BOOK俱楽部より

5作目は『私が彼を殺した』

こちらの作品もフーダニットであり、『どちらかが彼女を殺した』同様「読者への挑戦状」が用意されています。

 

フーダニットなので「誰が殺したのか」がテーマになってくるのですが、この作品の面白いところは容疑者である3人が全員「自分が犯人である」と思っていることです。

そんな都合よく3人が同時に同じ人を殺そうとするのか、というツッコミが入りそうですが、それは物語だからご愛嬌ということで…。

 

加賀の推理が進むにつれて、犯人だと思われる人物がコロコロ変わるのが面白かったです。

果たして真の犯人は誰だったのでしょうか…。

『嘘をもうひとつだけ』

東野圭吾はミステリーをさらに掘り下げた!
正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ、思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。
そして、それを隠すために、さらに新しい秘密を抱えこむ。

講談社BOOK俱楽部より

6作目は『噓をもうひとつだけ』

<加賀恭一郎>シリーズ唯一の短編集です。

 

『噓をもうひとつだけ』『冷たい灼熱』『第二の希望』『狂った計算』『友の助言』の全5編が収録されています。

どの作品も加賀の観察眼が際立っていました。

私は1番「えっ?!」となった『狂った計算』が好きです。

『赤い指』

「家族」の物語。
犯罪を越えた本当の闇。
この家に隠されている真実は彼らの手で解かれなければならない。
ひとつの事件から見える家族の肖像。
二日間の悪夢と孤独な愛情の物語。

講談社BOOK俱楽部より

7作目は『赤い指』

今ではシリーズキャラクターになっている松宮脩平は、この『赤い指』が初登場です。

 

『赤い指』のテーマは「家族の絆」

事件を起こしたのはいたって平凡な家族。そんな家族に一体何があったのか。

「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない。」

 

『赤い指』では加賀と父親の関係も描かれています。

父親とは確執があったという加賀ですが、その内容が『赤い指』で初めて明かされます。

『新参者』

刑事・加賀恭一郎、日本橋へ。

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

講談社BOOK俱楽部より

8作目は『新参者』

『新参者』というタイトルの通り、この作品では加賀は新参者。日本橋署に異動してからの話になります。

 

個人的にはこの『新参者』が1番<加賀恭一郎>シリーズらしい話だと思います。

人形町の人たちと話をしながらその人の悩みや不安を解決していく様子は、とても殺人事件を追っている刑事とは思えません。

ただそんな話をしながらも、着実に真相に近づいているというのが非常に面白かったです。

『麒麟の翼』

この橋に架けた愛と償い
親子だからこそ起きた悲劇と奇跡。
この謎を解けるのは、加賀恭一郎しかいない。

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

講談社BOOK俱楽部より

9作目は『麒麟の翼』

『麒麟の翼』も「家族の絆」を描いた作品と言えるでしょう。

 

『麒麟の翼』では1つの出来事をきっかけに被害者と被疑者の立場が変わります。

はじめは「身勝手な犯人だ」と言われていたのに、簡単に掌を返すあたり世論の恐ろしさを実感します。

被疑者死亡で終わりそうな事件でしたが、意外なところから真相が発覚します…。

『祈りの幕が下りる時』

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。
加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのか---。

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。

講談社BOOK俱楽部より

10作目は『祈りの幕が下りる時』

『祈りの幕が下りる時』ではこれまで描かれてこなかった、加賀の母親の話が登場します。

 

発見された焼死体から、加賀の母親との繋がりを匂わせる遺品が見つかったところから物語は怒涛の展開を迎えます。

果たして焼死体と母の関係は一体どのようなものなのか?

そして、事件の真相は?

 

加賀の母親との話が描かれていることもあり、これまで以上に「家族の絆」というテーマを強く感じさせられる作品でした。

『希望の糸』

小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。

講談社BOOK俱楽部より

11作目は『希望の糸』

2022年7月15日に文庫版が発売された<加賀恭一郎>シリーズ最新作です。

 

前作までで加賀と父親、加賀と母親の関係が示されているので、これ以上は無いと思っていたのですが、まさかの11作目です。

『希望の糸』では松宮にスポットが当てられます。

これまで描かれてこなかった松宮の父親が一体どういう人物なのか。ここが注目ポイントの1つです。

 

肝心の事件も魅力的なものとなっており、それぞれの登場人物が一体どのようにつながっていくのか…。

話が進むにつれて「こうなのかな」と思ったさらに1歩先を行く傑作でした。

終わりに

ということで、本日は東野圭吾さんの<加賀恭一郎>シリーズを紹介しました。

このシリーズ、どの作品もとても面白いのでおススメです。

 

本日はここまで。
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