「初めての恋愛を経験したときには誰でも、この愛は絶対だって思い込む。絶対って言葉を使っちゃう。でも人間には―――この世の中には、絶対なんてことはないんだよって、いつかわかるときがくる。それがわかるようになって初めて大人になるっていうのかな。それをわからせてくれる恋愛のことを、彼はイニシエーションって言葉で表現してたの。それを私ふうにアレンジすると―――文法的には間違ってるかもしれないけど、カッコ良く言えば―――イニシエーション・ラブって感じかな」
どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。
今回は乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』を紹介します。
2007年に発売され、2015年には映画化もされたこちらの作品。
表向きは恋愛小説ではありますが、ただの恋愛小説ではありません。
油断していると最後に刺される、そんな衝撃的な作品です。
『イニシエーション・ラブ』あらすじ
2時間後のあなたは、本書をもういちど読み直しているはず
僕がマユに出会ったのは代打で出た合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。「必ず2回読みたくなる」と評された驚愕のミステリー
文藝春秋BOOKSより
『イニシエーション・ラブ』感想
『イニシエーション・ラブ』はタイトルからもあらすじからも恋愛小説の様相がありますが、ただの恋愛小説ではありません。
「必ず2回読みたくなる」と評されたのも納得の1冊です。
初めて読んだときは、読み進めながら「これ、2回読みたくなるかな…?」と不安になっていたのですが、完全に杞憂でした。
内容を話すとネタバレになるので詳しいことを全く話せないのですが、とにかくただの恋愛小説だと思っていると足元をすくわれます。
私も初めて読み終えたときは鳥肌が止まりませんでした。
読み終えた衝撃もさることながら、この本を面白くしてくれるのは何より圧倒的な伏線の数。
全ての真相を理解してから読み返すと、あれもこれも伏線だったのか…、と驚かされます。
まだ気づいていない伏線があるのではないか…、と疑うばかりです。
ちなみに、文庫版には巻末に解説が載っています。
ちゃんとどれが伏線だったか知りたいんだ!という人は文庫版を買うことをおススメします。
映画『イニシエーション・ラブ』
『イニシエーション・ラブ』は2015年に松田翔太さんと前田敦子さんの共演で映画化もしています。
私は結末を知っていたので、「どのようにこの結末を映像化するのか」という点がとても気になっていました。
正直、無理がありすぎるのでは…?と思ってしまったのですが…
原作を読んだことがない人に映画だけを見た感想を聞いてみたいですね。
終わりに
ということで、本日は乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』を紹介しました。
圧倒的な伏線の数に、必ず二度読みしたくなる作品です。
本日はここまで。
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