【書評・感想】『予言の島』再読必至のホラーミステリを徹底解説!

ゴマの読書記録

我が命の絶えて二十年後 彼の島で惨劇が起こらむ
怨霊の祟りか或いは報い 救いは涙の雨に阻まるる
海の底から伸び出ずる手 生き血を啜る黒く長き虫
山肌を這い下りる死の手 影の持つ血に染まりし刃
翌日の夜明けを待たずに 霊魂六つが冥府へ堕つる

どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。

今回は澤村伊智さんの『予言の島』を紹介します。

帯でも書評でも再読必至と謳われるこちらの作品。

私も読み終わった後、即座に2周目に突入しました。

 

『予言の島』はこんな作品!

  • 再読必至のホラーミステリ!
  • 結末が見えない恐怖。最後に待ち受ける大どんでん返し!

『予言の島』あらすじ

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。
二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という――。

天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。
そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。

すべての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。
再読率100%の傑作ホラーミステリ!

KADOKAWAより

『予言の島』感想

再読必至という謳い文句に踊らされ、今回初めて澤村伊智さんの作品に手を出しました。

本当はもっと早くに読もうと思っていたのですが、読んだことない方の作品を手を出すのは何故か躊躇ってしまいます……。

あとホラーと書いてあったので、ちょっとビビってたのはあります……。

 

しかしながら、こんなにも面白そうなあらすじの作品を読まないわけにはいきません。

Amazonのポイント還元キャンペーンにかこつけて、とうとう手を出しました。

 

そして肝心な感想なのですが……

面白かった!何で手を出すのを躊躇ってたのだろう……

端的にまとめるとこの二言になりますね。

 

まずワクワクするのがその設定。

嵐の孤島、閉鎖的な島民、怪しげな予言、島に伝わる怨霊の話、何か起こるしかないと言わんばかりの状況です。

当然何かが起こるわけですが、序盤から怪しげな状況が続きます。

果たしてこの一連の出来事は、本当に怨霊の仕業なのか……

 

最後の最後には思ってもなかった終わり方が待っていました。

確かに読んでいる途中で違和感を覚える部分はあったのですが、まさかそんな終わり方になるとは思ってもみなかったですね。

「これは間違いなく気付かなかった伏線があるはず……」、と思い早速2周目に突入しました。

 

2周目になると結末が分かっているのですが、改めてみるとあれもこれも伏線だったのだなあ……、と。

これまではあまり本を読み返すことはなかった私ですが、結末が分かった状態で読むと感じ方も違いますね。

 

ちょっと無理があるのでは?と感じる部分もなくはなかったですが、総じて面白かったです。

終わりに

ということで、本日は澤村伊智さんの『予言の島』を紹介しました。

再読必至のホラーミステリと謳われていましたが、本当に再読する価値のある1冊でした。

 

ということで、本日はここまで。
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