「皆さんは、諦めが早すぎる。我々の種族は、心臓が鼓動を止める、まさにその瞬間まで、逆転する方策を探し求めます。それが無駄な努力に終わったところで、失うものはありません。兵士の本分という以前に、生きている限りは戦い続けるのが、生き物としての本分なのです。」
どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。
今回は貴志祐介さんの『新世界より』を紹介します。
講談社文庫から上・中・下巻に分かれて発売されているこの作品。合わせて1000ページを越えるボリューミーな作品でしたが、最後の最後まで面白かったです。
『新世界より』はこんな作品!
- 文庫版は上・中・下巻合わせて1000ページを越える大ボリューム
- 誰もが特殊な能力を持った世界を描くSF
- 圧倒的なピンチの繰り返し。最後の最後までハラハラドキドキが止まらない!
『新世界より』あらすじ
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。
講談社BOOK俱楽部より
『新世界より』感想
1000ページを越える大作なので、感想はいろいろありますが端的に言えば次の一言でまとめられます。
心が休まるところがない……。
本当に最初から最後までピンチの連続。しかも、命からがらというピンチが続きます。
いつ誰が死んでもおかしくない状況の連続です。
上巻からそんな命からがらのピンチが続くのですが、クライマックスにはもう全員死ぬしかないんじゃないかというピンチが訪れるから読んでいる間ずっとハラハラドキドキしっぱなしでした。
設定や物語のあらすじとしてはSFに分類されるのでしょうが、個人的にはホラーと言っても過言ではなかったですね……。
幽霊や妖怪の類が出てくるわけではありませんが……。
常に死地と隣り合わせ。いつ何が起きてもおかしくない状況で冷静な判断ができる主人公たちは本当にすごいです。
もちろん、物語なのでそれが出来ないと話が終わってしまうのですが、自分だったらかなり早い段階で精神が崩壊しそうな勢いでした。
設定が面白いというのはもちろんあるのですが、このハラハラドキドキのピンチが臨場感を持って味わえるのがこの作品の魅力だと思います。
正直何度「こんなの絶望的じゃん……」と思ったことか……。
今(2022年11月時点)ならKindleUnlimitedで3冊合本版が利用できます。
最後の最後まで面白く読めるので、秋の夜長のお供にいかがでしょうか。
終わりに
ということで、本日は貴志祐介さんの『新世界より』を紹介しました。
最後の最後までハラハラドキドキの1冊でした。
本日はここまで。
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