『沈黙のパレード』書評・感想。「ガリレオシリーズ」第9弾をネタバレなしで徹底解説!

ゴマの読書記録

「しかし、あなたが本当だと思っていることが、必ずしも真実だとは限らない。それを知らずして、運命の選択はあり得ない。」

どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。

今回は東野圭吾さんの『沈黙のパレード』を紹介していきます。

東野圭吾さんの作品はKindle版が発売されていないので、久々に紙の本を購入しました。

我が家のとかげさんも興味津々なようです。

『沈黙のパレード』はガリレオシリーズの第9弾!

『沈黙のパレード』は東野圭吾さんの大人気シリーズの1つ、ガリレオシリーズの第9弾です。

『沈黙のパレード』を語るにあたって、まずはガリレオシリーズについて確認しておきましょう。

「ガリレオシリーズ」とは?

「ガリレオシリーズ」は物理学者・湯川学を探偵とするミステリシリーズです。

何故探偵が物理学者なのかというと、このシリーズは事件が起こるだけでなく、超常現象かと思われるような謎を伴っているのが特徴です。

例えば、湯川学が初登場した事件では人体が自然に発火するという現象が起こっています。

こうした一見不可解な謎を科学的な見地から解決していくのが本シリーズの見所の1つです。


「ガリレオシリーズ」は短編集・長編を合わせて現在までに全10作が刊行されています。

今回紹介する『沈黙のパレード』は本シリーズの第9作で、2021年の9月1日に文庫化されました。

また、最新作である『透明な螺旋』が2021年の9月3日に発売されています。

『透明な螺旋』も早く読みたいから、早く文庫化されてほしいゴマ。

実写化もしてます

「ガリレオシリーズ」は実写化もしており、主人公の湯川学を福山雅治さんが演じています

2007年と2013年に1クールずつ放送されました。

 
また、第3作の『容疑者Xの献身』、第6作の『真夏の方程式』は映画化もされており、今回紹介する『沈黙のパレード』も2022年に映画化が予定されています。

『沈黙のパレード』のあらすじ

静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――
容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!

ガリレオvs.善良な市民たち

“容疑者X”はひとりじゃない。

文藝春秋BOOKSより

『沈黙のパレード』はここが面白い!

『沈黙のパレード』に拘わらず、個人的には東野圭吾さんの作品はとても読みやすいと思っています。

そして読みやすさだけでなく、とても続きが気になる書き方をするからページを繰る手が止まらないんですね。

『沈黙のパレード』もその例に漏れません。徐々に徐々に事件の全貌は見えてくるのですが、「それがどこにつながってくるの?」と気になるような引きだったり、「この人は何を隠しているの?」と怪しさが垣間見えたり続きが気になって仕方ありません。

普段なら1冊の本を読むのに4~5日ぐらいはかかるのですが、『沈黙のパレード』に関しては2日もかからなかったですね…。

 
また「続きが気になる」という点に近いですが、ラストの展開も衝撃的でした。

真実が徐々に明らかになっていくわけですが、真実が明らかになったと思ったところから二転三転していく様子は圧巻です。

いわゆるどんでん返しとはまた異なりますが、二歩も三歩も先を行くような展開でした。

 
とても面白くあっという間に読んでしまった1冊です。

「ガリレオシリーズ」にあるような科学技術を駆使したトリックというわけではありませんが、逆に「科学とか難しそうな話はちょっと…」という人でも楽しめると思います。

「ガリレオシリーズ」を読んできた人も、そうでない人も是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

本日はここまで。

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