「すでに起きてる出来事も、時間がずれないと見えないわけだ」
どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。
今回は伊坂幸太郎さんの『ホワイトラビット』を紹介していきます。
前回の『クジラアタマの王様』に続いて、伊坂幸太郎さんの作品を読み終えました。
『ホワイトラビット』あらすじ
仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎(しろうさぎ)事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ! 伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX! あの泥棒も登場します。
新潮社より
『ホワイトラビット』感想
面白かった…!個人的にはこれまで読んできた伊坂幸太郎さんの作品の中でもTOP3に入るだろうな、と感じる面白さでした。
いろんな感想を見ているとなかなか評価が高くて、最初から期待値が高かったのですがそれを上回る面白さでした。
『ホワイトラビット』は1つの立てこもり事件(作中で「白兎事件」と呼ばれています。)を犯人・人質・警察と様々な視点からその様相が描かれています。
視点だけでなく時系列も行ったり来たりするので、若干の読みづらさは感じるかもしれません。
しかしながら登場人物のキャラクター性なのか、小気味良いテンポで進んでいきます。
立てこもり事件ではありますが、ハラハラドキドキというよりどこかポップさを感じてしまいます。
このあたりのテンポ感は伊坂幸太郎さんの作品ならではだなと感じました。
どんでん返しとはちょっと異なりますが、立てこもり事件の終わり方は意外な形で結末を迎えます。
あまりにも唐突に全貌が話されるので、私も思わず「え?」という声が出てしまったほど。
どういう結末を迎えるだろうと思っていたのですが、予想の遥か上をいくような終わり方でした。
いろんな人におススメしたい1冊です。
本日はここまで。
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