【書評・感想】『ハサミ男』不朽のどんでん返しの名作をネタバレなしで徹底解説!

ゴマの読書記録

 

樽宮由紀子はハサミ男に殺されたとしか思えなかった。ほかならぬこのわたしがそう思ったのだから、間違いない。
わたしはすっかり混乱していた。わたしは樽宮由紀子を殺していない。しかし、樽宮由紀子はハサミ男に殺されている。これはいったい、どういうことだろうか。

どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。

今回は殊能将之さんの『ハサミ男』を紹介します。

1999年に刊行された作品ですが、今なお語り継がれる名作です。

どんでん返しが好きな人にはたまらない1冊だと自信をもっておススメします!

『ハサミ男』あらすじ

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!

講談社BOOK倶楽部より

『ハサミ男』感想

『ハサミ男』の特徴は何といっても探偵役が「ハサミ男」本人であるということでしょう。

ハサミ男は犯人じゃないゴマか……?

ここが本作品のミソ。

物語は「ハサミ男」の視点で始まるのですが、自分が次のターゲットとして狙っていた女の子が自分の手口を真似て殺されてしまったのです。

一体誰が自分のターゲットを殺したのか。世間が「ハサミ男」の犯行と決めつける中、唯一自身が犯人ではないと知っている「ハサミ男」が調査に乗り出すのです。

逮捕されるべき人物が、自ら探偵役をやるというのはワクワクしますね!

 

そしてこの作品の1番の面白さは何といってもラストのどんでん返しでしょう。

意外なところから犯人が現れ、そして「ハサミ男」は一体どうなるのか…。

ところどころ違和感はあったのですが、その正体がわからず騙されてしまいました。

人間の心理を上手く突いた作品だと思います。

 

今(2022年11月現在)であれば、KindleUnlimitedでも利用できます。

終わりに

ということで、今回は殊能将之さんの『ハサミ男』を紹介しました。

 

本日はここまで。
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