どうも、ゴマです。
本日は、市川憂人さんの<マリア&漣>シリーズ最新作、『ボーンヤードは語らない』の紹介です。
私の大好きな<マリア&漣>シリーズの最新作をネタバレなしで徹底解説していきます!
『ボーンヤードは語らない』のあらすじ
U国A州の空軍基地にある『飛行機の墓場(ボーンヤード)』で、兵士の変死体が発見された。謎めいた死の状況、浮かび上がる軍用機部品の横流し疑惑。空軍少佐のジョンは、士官候補生時代のある心残りから、フラッグスタッフ署の刑事・マリアと漣へ非公式に事件解決への協力を依頼する。実は引き受けたマリアたちの胸中にも、それぞれの過去――若き日に対峙した事件への、苦い後悔があった。
東京創元社HPより
高校生の漣が遭遇した、雪密室の殺人。ハイスクール時代のマリアが挑んだ、雨の夜の墜落事件の謎。そして、過去の後悔から刑事となったマリアと漣がバディを組んだ、“始まりの事件”とは? 大人気シリーズ第四弾は、主要キャラクターたちの過去を描いた初の短編集!
今作はシリーズ初の短編集となっており、以下の4つの話が収録されています。
- ボーンヤードは語らない
- 赤鉛筆は要らない
- レッドデビルは知らない
- スケープシープは笑わない
短編が4つあるわけですが、それぞれ異なる視点からの話になっているのがポイントです。
1つ目の「ボーンヤードは語らない」では過去3作でもマリアと漣に協力しており、準レギュラーと言っても過言ではないジョン・ニッセン少佐が主人公です。
2つ目の「赤鉛筆は要らない」、3つ目の「レッドデビルは知らない」はそれぞれ漣とマリアの学生時代に起きた事件を描いています。
最後の「スケープシープは笑わない」はそんなマリアと漣がバディを組んでから初めて担当した事件です。
『ボーンヤードは語らない』の感想
普段なら文庫化まで待つ私なのですが、<マリア&漣>シリーズの最新作が出るということで久々に単行本で買ってしまいました。(Kindleで購入しているので、値段以外はあまり変わらないですが。)
やっぱり、今作の1番のポイントはマリアと漣の過去が描かれていることでしょうか。
1つ1つの話は独立しているのですが、「赤鉛筆は要らない」で漣の過去、「レッドデビルは知らない」でマリアの過去が描かれていることによって、「スケープシープは笑わない」の話に重みが出ていると感じます。
2人の過去の話があったからこそ、初めてバディを組んだ時にいろんな思いが交錯しているのが面白かったです。
今までの長編と比べると壮大さはないのですが、これまでのシリーズを読んできた人であれば十二分に満足できる。そんな作品だと思います。
過去の3作品についてもこちらで紹介しています。<マリア&漣>シリーズに興味を持たれた方は是非こちらもご一読ください。
本日はここまで。
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