2022年9月に読んだ本

ゴマの読書記録

どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。

10月に入ったので、本日は毎月恒例9月に読んだ本の振り返りと簡単な紹介をしていきます。

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

2時間後のあなたは、本書をもういちど読み直しているはず

僕がマユに出会ったのは代打で出た合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。「必ず2回読みたくなる」と評された驚愕のミステリー

文藝春秋BOOKSより

1冊目は乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』

映像化不可能と言われた作品ですが、2015年に映画化されて話題にもなりました。

 

この作品、ただの恋愛小説だと思って油断してはいけません。

初めてこの作品を読み終えたときは、あまりの衝撃に鳥肌が立ちました。

 

そして、何よりもすごいのがその圧倒的な伏線の数。

「必ず2回読みたくなる」という謳い文句がありますが、納得の1冊です。

 

『イニシエーション・ラブ』は書評記事も書いています。

『老虎残夢』桃野雑派

第67回 江戸川乱歩賞受賞作。

最侠のヒロイン誕生!
湖上の楼閣で舞い、少女は大人になった。
彼女が求めるのは、復讐か恋か?

各選考委員絶賛!
綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」
京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」

私は愛されていたのだろうか? 
問うべき師が息絶えたのは、圧倒的な密室だった。
碧い目をした武術の達人梁泰隆。その弟子で、決して癒えぬ傷をもつ蒼紫苑。料理上手な泰隆の養女梁恋華。三人慎ましく暮らしていければ、幸せだったのに。雪の降る夜、その平穏な暮らしは打ち破られた。

「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」!
乱歩賞の逆襲が始まった!

講談社BOOK倶楽部より

2冊目は桃野雑派さんの『老虎残夢』

第67回江戸川乱歩賞受賞作です。

2022年9月時点でKindleUnlimitedで利用できたので、良い機会だと思い読了しました。(現在は利用できません。)

 

あらすじにもある通り、「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」と要素が多いです。

ちょっと設定詰め込みすぎじゃないか…、と敬遠していたのですが、完全に食わず嫌いでした。

 

物語の舞台が昔の中国ということもあり、登場人物の名前や地名がなかなか覚えづらかったのですが、それを差し引いても面白い1冊でした。

『斜め屋敷の犯罪』島田荘司

北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!? 日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場!

講談社BOOK俱楽部より

3冊目は島田荘司さんの『斜め屋敷の犯罪』

『占星術殺人事件』に続く<御手洗潔>シリーズの第2作です。

 

建物全体が斜めになっているという明らかに「何かあるな」と思わずにはいられない設定にワクワクしないわけには行きません。

物語の展開も事件のトリックも斜め屋敷という構造がとても上手く活用されていて面白かったです。

このまま<御手洗潔>シリーズ全作読んでみようかな、とも思いましたが、30作あると知って心が折れました。

『invertⅡ 覗き窓の死角』相沢沙呼

5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部突破『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く、シリーズ3作目!

反転、再び。

あなたは探偵の推理を推理することができますか?

嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリランキング5冠『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く待望の第3作目。犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!

講談社BOOK倶楽部より

4冊目は相沢沙呼さんの『invertⅡ 覗き窓の死角』

相沢沙呼さんの<城塚翡翠>シリーズの第3作です。

 

2作目の『invert 城塚翡翠倒叙集』同様、今回も倒叙ミステリとなっています。

前作と違うところは、城塚翡翠が友人と対峙することでしょう。

果たして翡翠は友人の罪を咎めることが出来るのでしょうか…。

 

今作では今まであまり活躍の場がなかった翡翠のワトソン役・千和崎真の活躍が見られるのも大きいです。

ここまでの2作で見られたようなどんでん返しはありませんが、それでも面白い1冊でした。

 

『invertⅡ 覗き窓の死角』は書評記事も書いています。

『透明人間は密室に潜む』阿津川辰海

本格ミステリの魅力と可能性に肉薄する4編。
透明人間による不可能犯罪計画。裁判員裁判×アイドルオタクの法廷ミステリ。録音された犯行現場の謎。クルーズ船内、イベントが進行する中での拉致監禁──。
絢爛多彩、高密度。ミステリの快楽を詰め込んだ傑作集!

光文社より

5冊目は阿津川辰海さんの『透明人間は密室に潜む』

4つの物語が収録された短編集です。

特殊設定を含む本格ミステリやコメディのような展開の物語など多種多様な作品が収録されています。

 

この作品は本当に阿津川辰海さんの設定の作りこみの上手さに惚れ惚れしてしまいます。

どうすればそんな設定が思いつくのか…、と思うばかりでした。

 

4つの物語の中では、私は表題にもなっている『透明人間は密室に潜む』が1番のお気に入りです。

 

『透明人間は密室に潜む』は書評記事も書いています。

『超短編!大どんでん返し』

アイドルの握手会に参加したファン、テレビ番組でパンダと対決することになった肉体派タレント、完璧な密室を作り上げた推理小説作家――人々を待つ運命とは? 2000字、原稿用紙5枚分の“超”短編小説で、“大どんでん返し”に挑む。小説誌「STORY BOX」の人気企画をオリジナル文庫化。ミステリー、ホラーから歴史小説まで、多彩な30編!

小学館より

6冊目は『超短編!大どんでん返し』

その名の通り、超短編のどんでん返しが集まった1冊です。

 

この作品のすごいところは短編を書いた作家の豪華さ。

ミステリを読んでいれば名前を聞いたことがあるであろう作家の名前がずらりと並びます。

自分の好きな作家、知っている作家はもちろん、読んだことがない作家の作品を知れる良い機会でもあります。

 

また「超短編」ということもあり、1つの話が4~5ページしかありません。

隙間時間でササっと読めるのもこの作品の良いところですね。

 

私のお気に入りは『なんて素敵な握手会』と『ちゃんと聞いてる?』の2作です。

『いけないⅡ』道尾秀介

大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。失踪する直前の投稿を見た桃花には、あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出合ったのは、滝(、)の(、)伝説(、、)を知る人物だった。

第二章「首なし男を助けてはいけない」
夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。

第三章「その映像を調べてはいけない」
「昨夜……息子を殺しまして」。年老いた容疑者の自白によれば、息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したという。だが、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめ——しかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。

そして、書き下ろしの終章「????????はいけない」
――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ!
各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。

文藝春秋BOOKSより

7冊目は道尾秀介さんの『いけないⅡ』

『いけない』に続く”体験型ミステリ”の第2弾です。

 

コンセプトは「各章の最後のページに登場する写真によって、読んでいた物語が一変する」

前作の『いけない』でもこの最後の写真がなかなかに難しかったのですが、『いけないⅡ』もまた一段と手強かったです…。

 

前作に比べればあとの章に答えを示唆するような文章が載っているので、答えだけは分かりやすいかもしれません。

 

『いけないⅡ』は書評記事も書いています。

終わりに

ということで、本日は9月に読んだ本の振り返りと紹介をしました。

今月の読了本は7冊。できればあと1冊9月中に読み切りたかったというのが本音です。

 

9月までに読んだ本は、合計60冊

残りは3か月。あとどれくらい記録を伸ばせるでしょうか…。

 

ブログ記事は6本上げました。

8月に比べると減ってしまいましたが、一時期の3~4本しかあげていなかった時期に比べるとまだましという感じでしょうか。

仕事の方も忙しくなってきたので、なかなか頻繁に更新できないのが辛いところです。

 

本日はここまで。
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