【書評・感想】『闇祓』あいつらが来ると、人が死ぬ。本格ホラーミステリ!

ゴマの読書記録

「こいつらは、自分の闇を押し付けるんだよ」

どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。

今回は辻村深月さんの『闇祓』を紹介していきます。

一度は読んでみたいと思っていた辻村深月さんの作品ですが、『闇祓』がTwitterでも話題になってので良い機会だと思って手に取ってみました。

初の辻村深月さんの作品がホラーなのはどうなの?という突っ込みは受け付けていません。

『闇祓』あらすじ

「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。
しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。
唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。
ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。
身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!

KADOKAWAより

『闇祓』感想

1番怖いのは人間なんだ…。そう思わされる作品でした。

ホラー小説というと一般的には心霊などの怖さかと思いますが、この作品は人間の怖さを描いたホラーと言えそうです。

同調圧力やパワハラなど現代社会で起こり得そうな場面が多々あります。

実生活でもあり得そうな状況が悪意によってさらに悪い方に増幅していくのですが、一歩間違えれば現実世界でもこのレベルまで達してしまうのではないか。

思わずそう考えてしまいました。

 

悪意の描き方が絶妙で、とても恐怖感を煽られます。

背筋が凍るような場面が何度もありました。

それでも続きが気になるからどんどん読み進めてしまいます。

個人的には第1章・第2章が特に恐ろしくて好き。

 

ホラー小説と銘打たれていますが、イヤミスに近い印象も受けました。

ホラー好きな人だけでなく、イヤミスが好きな人にもおススメです。

本日はここまで。

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