2022年10月に読んだ本

ゴマの読書記録

どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。

11月に入ったので、本日は毎月恒例10月に読んだ本の振り返りと簡単な紹介をしていきます。

『長い長い殺人』宮部みゆき

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は森元の妻、法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが……。刑事の財布、探偵の財布、死者の財布――“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が!

光文社より

1冊目は宮部みゆきさんの『長い長い殺人』

 

財布の視点から物語が進んでいくという、ちょっと変わった設定の物語です。

懐やカバンに入っているので、持ち主が財布を出さないと相手の様子が見えないなど視点に制約が生まれています。

設定は面白かったのですが、結末がちょっと物足りなかったです。

『神のロジック 次は誰の番ですか?』西澤保彦

人里離れた全寮制の〈学校〉で、生徒たちは厳しい制約を受けながら推理ゲームなど風変わりな課題に挑んでいた。やがて次々と殺人事件が起きて……。犯人は誰なのか? 生徒たちは何のために世界中から集められたのか? 全貌が明らかになったとき、大きな衝撃が読者を襲う! 驚愕の長編ミステリー。

コズミック出版より

2冊目は西澤保彦さんの『神のロジック 次は誰の番ですか?』

KindleUnlimitedで利用できるのを見つけて読んでみました。

 

序盤が特殊環境の説明などが多く、ややスローペースに感じました。

ただ事件が起きてからは本当に怒涛の展開。あっという間に進んでいきます。

最後の最後には衝撃の事実も突き付けられ、最終的には満足感の高い1冊でした。

あれもこれも全部伏線だったんだなあ…。

『修羅の家』我孫子武丸

『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作!

この家は悪魔に乗っ取られた。
恐怖、嫌悪、衝撃。
そこは地獄。初恋の女性を救い出せるのか。

女の毒が体内に入り、蝕まれていく--  
簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。
そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。
おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。
一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。
北島は愛香を救い出す可能性を探るが、 “悪魔”が立ちはだかる。

講談社BOOK倶楽部より

3冊目は我孫子武丸さんの『修羅の家』

『殺戮にいたる病』を凌ぐと言われたら、読むしかないでしょう。

こちらもKindleUnlimitedで利用できたので読み終えました。

 

『殺戮にいたる病』のようなエログロ展開はありませんでしたが、端的に言うととにかくエグイ

吐き気を催すようなおぞましさがあり、読んでて辛くなるシーンがたくさんありました。

それでも最後まで読めたのは、先々の展開が気になる構成になっていたからでしょう。

 

個人的には『殺戮にいたる病』の方が好みでしたが、『修羅の家』もそれに負けないエグさを感じました。

『方舟』夕木春央

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?

大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。

タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

講談社BOOK倶楽部より

4冊目は夕木春央さんの『方舟』

Twitterで大きく話題になっていた1冊を私も手に取ってみました。

 

この作品は本当に衝撃的でした。個人的には今年1番の衝撃

Twitterで話題になるのも納得の1冊でした。

何を話してもネタバレになってしまいそうなので多くを語れませんが、それでもこれだけTwitterが盛り上がっているのはつまりはそういうことです。

 

ネタバレに配慮しながら書評記事も書いていますので、こちらもどうぞ。

『祈りのカルテ』知念実希人

5つの感動がここに。連作医療ミステリ!

諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修で、内科、外科、小児科など、様々な科を回っている。
ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷(やけど)で刻まれていた。
離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているというが、諏訪野は女性の態度と行動に違和感を覚える。
彼女はなぜか、毎月5日に退院できるよう入院していたのだ――(「彼女が瞳を閉じる理由」)。

初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、循環器内科に入院した我が儘な女優など、驚くほど個性に満ちた5人の患者たちの謎を、新米医師、諏訪野良太はどう解き明かすのか。

「彼」は、人の心を聴ける医師。心震える連作医療ミステリ!

KADOKAWAより

5冊目は知念実希人さんの『祈りのカルテ』

この秋にドラマ化もしている1冊です。

 

医療ミステリというと私の中では堅苦しくて読みづらいイメージがあったのですが、『祈りのカルテ』はそのイメージを払拭させてくれるほど読みやすかったです。

主人公・諏訪野良太がおちゃらけな性格をしているので、それが読みやすさの一因になっているのかもしれません。

 

私は未読ですが、続編も出ています。

こちらもいずれは読みたいですね。

『月の恋人:Moon Lovers』道尾秀介

不甲斐ない彼氏と理不尽な職場を捨て、ひとり旅に出た弥生は、滞在先の上海で葉月蓮(れんすけ)介と出会う。蓮介は、高級家具を扱うレゴリスの若き経営者として注目される存在だった。一方、この街に住むシュウメイは、美貌を買われ、レゴリスのCMモデルに選ばれるも、それをきっぱりと断っていた──。恋は前触れもなく、始まった。道尾秀介があなたに贈る、絆と再生のラブ・ストーリー。

新潮社より

6冊目は道尾秀介さんの『月の恋人:Moon Lovers』

道尾秀介さんが書く恋愛小説です。

 

恋愛小説は滅多に読まないのですが、たまに読んでみるといいものですね。

ミステリばっかり読んできた私ですが、恋愛ミステリだけでなく普通の恋愛小説も今後は手を出すかもしれません。

 

全然知らなかったのですが、もともとは同タイトルのドラマの原作と並行して作られていたようです。

こうした普通の作者ならやらないようなことをやっているのも道尾秀介さんの魅力の1つですね。

『七回死んだ男』西澤保彦

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。資産家の祖父は新年会で後継者を決めると言い出し、親族が揉めに揉める中、何者かに殺害されてしまう。祖父を救うため久太郎はあらゆる手を尽くすが――鮮やかな結末で読書界を驚愕させたSF本格ミステリの金字塔!

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。資産家の祖父は新年会で後継者を決めると言い出し、親族が揉めに揉める中、何者かに殺害されてしまう。祖父を救うため久太郎はあらゆる手を尽くすが……

――鮮やかな結末で読書界を驚愕させたSF本格ミステリの金字塔!

講談社BOOK俱楽部より

7冊目は西澤保彦さんの『七回死んだ男』

SFミステリやどんでん返しでよく名前が挙がっている作品についに手を出しました。

 

珍しく結末が読めてしまったので、個人的には物足りない終わり方になってしまいました。

割と予想しやすいんじゃないかなあ、と思ったのでこれに加えてさらにもう一山あるのかと思いましたが、そんなことはなかったです。

とはいえ、他の人の感想を見ているとすっかり騙されたという人も多いので、今回は私がたまたま気付いてしまっただけなのかなと思いました。

『贖罪』湊かなえ

取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない4人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる──これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?

衝撃のベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。本屋大賞受賞後第1作。

東京創元社より

8冊目は湊かなえさんの『贖罪』

ずっと読もう読もうと思っていたのに、すっかり後回しになっていた1冊です。

 

4人の少女が過去に囚われ、徐々に泥沼にハマっていく感じが湊かなえ作品という感じで面白かったです。

『母性』の時にも思いましたが、1つの出来事を別の視点から描くことでまるで違った出来事かのように描けるのがすごいですね…。

『私が大好きな小説家を殺すまで』斜線堂有紀

突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。

 遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。梓は遥川を救う為に彼のゴーストライターになることを決意するが――。才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女、そして迎える衝撃のラスト! なぜ梓は最愛の小説家を殺さなければならなかったのか?

メディアワークス文庫より

9冊目は斜線堂有紀さんの『私が大好きな小説家を殺すまで』

恋愛小説を読んでみるのもいいかな、と思っていたところにKindleUnlimitedで利用できたので読み終えました。

 

とても切ない物語でした。

両想いのはずなのに、お互いを破滅に導く方向へ進んでしまっているのが繊細に描かれています。

こうした報われない恋愛が、小説だと魅力的に見えてしまうんですよね…。

現実で自分が経験するのは絶対にごめんですが…。

終わりに

ということで、本日は10月に読んだ本の振り返りと紹介をしました。

今月の読了は9冊。今月は新幹線の移動があったおかげで、そこで1冊読み切ることが出来ました。

 

ちなみに、小説以外では堀江貴文さんの『多動力』と東海オンエアてつやの『天才の根源』も読み終えています。

最近はすっかり小説ばかり読んでいましたが、それ以外の本を読むのも面白いですね。

 

10月までに読んだ本は、合計69冊

100冊は難しいですが、80冊は越えられるでしょうか。

 

また、ブログ記事は7本上げることが出来ました。

今月は書評・感想記事以外の記事が多めに上がっています。

11月後半から12月にかけてが忙しくなってきそうですが、定期的に更新はしていきたいですね。

 

本日はここまで。
Twitterもやっています。良ければフォローお願いします。

ゴマの読書記録
スポンサーリンク
ゴマをフォローする
ゴマの雑記帳

コメント