・まずは各章の物語をじっくりとお楽しみください。
・各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。
・写真を見ることで、それぞれの”隠された真相”を発見していただければ幸いです。
どうも、ゴマ(@gomago_gomago)です。
今回は道尾秀介さんの『いけない』を紹介します。
道尾秀介さんの作品は、以前に紹介した『N』もそうですが、小説という枠組みの中で新しい試みを取り入れてくるものが多いです。
『いけない』もそんな作品の1つですが、今回もまたすごい作品が出来上がっていました。
早速見ていきましょう!
『いけない』あらすじ
★ラスト1ページですべてがひっくり返る。
話題の超絶ミステリがついに文庫化!各章の最後のページに挟まれた「写真」には、
文藝春秋BOOKSより
物語がががらりと変貌するトリックが仕掛けられていて……。
2度読み確実! あまりの面白さが大反響をもたらした、
道尾秀介渾身の超絶ミステリ。
『いけない』感想
『いけない』は4つの章からなっています。
- 第1章 弓投げの崖を見てはいけない
- 第2章 その話を聞かせてはいけない
- 第3章 絵の謎に気づいてはいけない
- 終 章 街の平和を信じてはいけない
短編集のように主人公は変わっていきますが、第1章から時系列順になっているので1個の大きな長編と見た方が良いです。
そして『いけない』という作品には大きな特徴が1つ。
それは「各章の最後のページに登場する写真によって、読んでいた物語が一変する」ということ。
あらすじにもある通り、ラスト1ページですべてがひっくり返ります。
「まさかそんなことある?」と疑い半分で読んでいたのですが、本当に最後の最後にとんでもない真相が待っていました。
………と言いたいところだったのですが。
最後の写真の謎がなかなかに難しかったです…。
私もミステリはたくさん読んできたので、「おそらくこういうことなのだろう」と推察はできますが、あっている自信は全くありません。
むしろ道尾作品なのだから、もっと自分が気付いていない要素があるのでは…、と疑ってしまいます。
モヤモヤした感じが残っているので、ぜひ読んだ人の考察を聞かせてほしいですね。
ネタバレになるのでここでは書きませんが、私の考察も別記事にしてUPする予定です。
※追記
ネタバレ考察記事をUPしました。
ところで、最後の写真の謎が難しかったと言ってしまったので、もしかしたら「自分には難しいかも…?」と思ってしまった人もいるかもしれません。
ですが、安心してください。
最後の謎が解けずとも、どんでん返しや意外な展開があり読み物としても十分に面白いです。
むしろ、どんでん返しもあったのにまだ隠された真相があるの…?って思っちゃいますね…。
とはいえ、最後の写真の謎が解けた方がスッキリするのは間違いないです。
最後の写真の謎をスッキリ解けた人が居るのか…?とは思ってしまいますが…。
面白い1冊ではありますが、ミステリ中級者~上級者向けの作品かなと思いました。
普通のミステリに飽きた人にはおススメです。
終わりに
ということで、本日は道尾秀介さんの『いけない』を紹介しました。
小説を面白いものにするために様々な取り組みをしている道尾秀介さんですが、今回の作品も他の小説とは違った面白さがありました。
9月22日には『いけないⅡ』も刊行予定とのこと。
今から刊行が楽しみです。
本日はここまで。
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