【書評・感想】『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』紀里谷和明

ゴマの読書記録

社会の構造が、あなたのほんとうに欲しいものを見えなくさせている。ほんとうは必要でないものを、あなたに「必要だ」と思い込ませているのです。

どうも、ゴマ(@gomago50gomago)です。
今回は紀里谷和明さんの『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』を紹介します。

「あらゆる自己啓発書の前に読んでください」とまで言われている本書。
自分を見つめ直す機会を与えてくれる良書でした。

今回は、特に私が感銘を受けた「第1話」を自分なりの解釈でまとめてみました。
私と同じように「成功したい」と思っているあなたの参考になれば幸いです。

では、早速見ていきましょう!

『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』概要

『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』はいわゆる自己啓発書にあたりますが、小説形式で描かれています。
悩みを抱えた人と「出会えばだれもが幸せになれる」と言われる劇場の支配人との対話形式で話が進みます。

本書は以下の全5話が収録されています。

  • 第1話 成功したいあなたへ
  • 第2話 自分を好きになれないあなたへ
  • 第3話 やりたいことが見つからないあなたへ
  • 第4話 仕事がうまくいっていないあなたへ
  • 第5話 人生をあきらめかけているあなたへ

この記事では特に私が感銘を受けた、「第1話 成功したいあなたへ」を自分なりの解釈でまとめました。
私と同じように、「成功したい」と思っているあなたの参考になれば幸いです。

「第1話 成功したいあなたへ」まとめ

あなたが本当に求めているものは何か。

第1話の主人公は、勝ち組になりたいと願う翔太
ぼったくりバーにひっかかり、ボコボコにされ気絶し、劇場で目を覚まします。
支配人と話すうち、翔太は次のように問われます。

お金を得ることが最終目的でないとしたら、ほんとうはあなたは、何を求めているのでしょうか?

「お金が欲しい」、確かにそうでしょう。
しかしながら本当に欲しいものは、「お金」ではなく「お金を持つことによって得られる何か」ではないでしょうか。
自分の欲求を深掘りすることによって、その何かが見えてきます。

もう1つ、大事になってくるのは「みんながどうか」ではなく「自分がどうか」
「誰だってお金は欲しい」「誰だってお金があった方が嬉しい」、そんな考えは捨てましょう。
あくまで大事になってくるのは「自分が何が欲しいのか」「自分が何を求めているか」なのです。

あなたが本当に欲しいものは何でしょうか?

私が本当に求めているものは何か。

私自身でも自分の欲求を深掘りしてみました。

私も翔太のように「お金がほしい」と思っていました。
それはなぜかと考えてみると、私が欲しいものは自由ではないか、と。

とにもかくにも妻と2人で楽しく暮らしたい
楽しく、というのは仕事でもプライベートでも余裕がある状態かなと考えています。

求めているものが見えなくなるのは、社会のせい。

それでもやっぱり、お金が欲しいゴマ。

そんな風に思った人もいるかもしれません。
本当に欲しいと心から思うのであれば、それはそれでいいのです。
しかしながら、本当は捨てたいと思っているのに捨てられないのだとしたら、それはあなたが洗脳されているからなのです。

洗脳ゴマ…?!

社会の構造が、あなたのほんとうに欲しいものを見えなくさせている。ほんとうは必要でないものを、あなたに「必要だ」と思い込ませているのです。

「いい大人なんだから、持ってないと恥ずかしいですよ」
「これを持ってないと仲間外れになりますよ」
そうやって社会は、経済は私たちを脅してきます。

「人からバカにされたらどうしよう」
「人から下に見られたくない」
そう言った思いが見栄を、虚栄を張らせます。

しかしながら、その「人」というのは一体誰なのでしょうか。

あなたをバカにしている人なんて、実はどこにもいないんです。
あなたをバカにしているのは、他ならぬあなた自身なのです。
あなたが自分のことをバカにするのをやめるだけで、もう世間の目を気にしなくて済むのです。

成功したいと切に願う私ではありますが、成功よりもむしろ自分のペースで成長できることが大事なのかなと思いました。

終わりに

ということで、今回は紀里谷和明さんの『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』を紹介しました。
今回は第1話のみを紹介しましたが、他にも4つの素敵な話が収録されています。
あなたに刺さるものが必ずあるので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

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本日はここまで。
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